【6/3-5 第2次ボランティア現地派遣】

2016年6月3日から5日まで、課外・ボランティア活動支援センター特任准教授である藤室玲治を中心に、東日本大震災の被災地支援ボランティア活動を続ける学生4名(東北大学東日本大震災学生ボランティア支援室学生スタッフチーム“SCRUM”所属3名、東北大学地域復興プロジェクト“HARU”所属1名)と共に熊本地震被災地にてボランティア活動を実施しました。その際、熊本大学の学生ボランティア団体とも連携した活動を行いました。

 

【活動概要】

6月3日(金)教員1名が熊本大学の関係者等と打ち合わせ・視察。

4日(土)熊本大学のボランティア団体・熊助組のメンバーと合流し、大津町ボランティアセンターに登録。被災者の家の片付けボランティアを実施した。夕方からは城東小学校避難所にて足湯ボランティア活動を行った。

5日(日)熊助組メンバーと共に、御船町ボランティアセンターに登録。テント村の引っ越し手伝いボランティアを行った後、午後からはサン・ライフ熊本避難所にて足湯ボランティア活動を行った。 

 

【参加した学生の感想】

・今回も足湯ボランティア活動や自宅の片づけ(清掃)、テント村の撤去・移動など様々な活動をさせていただいたが、いずれも大切なのは活動そのものではなく、活動をする原点となる「人」をみることだった。直接「体験」をしていない私たちでも、住民の方々や被災財(被災したモノ)との対話や早期を重ね、被災を体験した「人」に少しでも寄り添うことが支援活動において不可欠であると改めて感じた。心にゆとりの持てる場所、孤立気味で交流がはかられない避難所など、足湯の活動が人を取り巻く環境を知ることに大きく貢献することを初めて学んだ。(東北大学教育学部3年)

・活動している間はその被災された方々のパワーに力をもらい、一緒に楽しく過ごしたが、今思うと、今後復興が続き木間のコミュニティーがくずれてしまったり、頑張る気力が削がれていったときにどうなるのかが心配だ。継続的な支援・継続的な寄り添いが必要だと思う。(東北大学文学部1年)

・今まではハード面などの片づけるボランティアが多く、ソフト面のボランティアは初めてでした。まだまだ復興は難しいことは、ブルーシートの家を見ても避難所の様子を見ても感じました。ただ、全国から多くの人がボランティアに来てくれているので、本当感謝の気持ちでいっぱいです。(熊本大学工学部1年)

・被災者の方や、他のボランティアの方々とこのボランティアを通して、沢山のことをまなばせていただいたと思います。被災者の方は自分自身の家を失ったりしているのに自分から動いていたり、1番元気よく活動していて、私が逆に元気をもらいました。どこのボランティアに行っても感じるのはやっぱり人と人とのつながりだと思いました。(熊本大学工学部1年)

 

【足湯をした方のつぶやき】

・「連休までは『死の街』だったの、もうみんな言ってた。連休になって人が来てくれたりしてそうじゃなくなったけど。」(年代不明・女性)

・「私は市役所?で避難してたときは、ストレスで倒れて救急車で運ばれたのよ。普段は外食せずに、自分で食材を選んで自分で作っているから、弁当とかを食べるとお腹を壊してしまう。今日も自分で一旦家に帰って作ってきたの。若い人と話すと元気をもらえるから、どんどん話したい。知り合った若者が頑張ってくれると私も嬉しい。」(70代・女性)

本活動は日本財団の助成を受けて実施しております。ご支援をいただき、ありがとうございます。


第2回熊本地震被災地支援・東北大学学生ボランティア活動報告会

下記の日程で報告会を開催しました。

 

日時:7月4日(月)18時~20時

場所:東北大学災害科学国際研究所1階,会議・セミナー室

報告者:課外・ボランティア活動支援センター特任准教授 藤室玲治

     派遣学生3名

備考:予約不要・途中入退室自由・参加費無料。

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第2回活動報告会スライド
第2次熊本派遣報告会 活動報告 最終版.pdf
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