10月14日(月)にSCRUM所属の学生4名と、課外・ボランティア活動支援センターの教員で台風19号の被害を受けた宮城県角田市・丸森町の視察を行いました。
当日は、角田市・丸森町の被害の大きかった地域での車中からの視察のほか、丸森町の竹谷・飯泉地区では車を降り、水を配布しながら歩いて現地を視察・現地の方と話をさせていただきました。
今回視察した角田市は、道路や水田の被害が大きかったのに対し、丸森町は町役場周辺が水没するなど、建物被害が大きくなっていました。一口に台風被害と言っても、被災の仕方は多様であると言えました。
また、車を降りて視察した丸森町の竹谷・飯泉地区では、平屋建ての町営住宅に床上浸水にもかかわらず、避難せずその場で生活されている方がおられました(なかには押入れに避難されている方もいた)。
この地区は泥の堆積が深刻で、泥の除去に時間がかかりそうであり、泥の堆積の影響もあり家から出られず、孤立している方もおられたのが気になりました。
今回、発災からまもない時期ではありましたが、現地に入り視察できたことで、今後活動していく上で役立つような情報を得ることが出来ました。
今後の活動の方向性に関しましては、今回の視察の結果や現地の状況を踏まえ、SCRUMと大学の課外・ボランティア活動支援センターで協議の上、決定いたします。
○参加学生の声
「現地を歩いて、住民の方と実際ふれあってみて、飲み水1つではあるが感謝してもらい、住民の方との最初の接点を持てたのは良かった。」(工学部2年・男性)
「(丸森町の方は)こんなことが起こると思ってなかった人が多いので、今後住民さんが疲弊しないか心配であり、今後心のケアが必要になってくるように思える。今後自分が活動する際には、コミュニケーションを大事にして活動したい。」(文学部4年・男性)
○現地住民の方の「つぶやき」
「震災の時ここは(沿岸部と比較すると)被害が無くて、この場所は何も(災害が)無くていいよね…と話をしていたら、今回こんな被害に遭った。」(丸森町・70代女性)
「この辺は3つの川が流れていて、阿武隈川に合流するんだけど、最初1つの川が橋に流木が詰まって流れなくなっちゃって横の山をえぐって水が住宅地に流れ込んできた。でもう一個の川も溢れちゃって。で、あの奥の橋の方で川が決壊したんだけど、結果的にそのおかげでこの地域はこのくらいの浸水で済んだ。水が流れてってくれて。過去何十年ではじめてだ。」(丸森町・50代男性)
今後の支援につきましては、SCRUMと課外・ボランティア活動支援センターで協議の上、決定する予定です。